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2011 Vol.3『版』

photo frame

 

『フォトフレーム』について

絵の具が流れる軌跡から実際に「版」を作り、ガラスにマスキングをし、砂を吹き付けて線を刻むサンドブラストという技法を使っています。自分の好きな写真を飾るためのフレーム。震災前に福島県にあるガラス加工業者に依頼したもの。

 

地震・津波に被災された方が瓦礫のなかから懸命に探し出そうとしていたもの、あるいは原発避難区域に一時帰宅をされた方が家から運び出したもののひとつが、泥まみれ、埃まみれの「写真」だったことに心を痛めます。個人の記憶として、亡くなった人の形見として、家族や友人との繋がりとして、「見る人」だけにその価値が存在するもの。ロラン・バルトの言う<それは=かつて=あった>。私の個人的でとりとめのないいくつかの「風景」。

 

『匂いの随筆』pdf

 


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