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はるかな時のすきまで - ephemeral / eternal

ephemeral / eternal 01 from Hideo Nakane.

 

こんなことを考えてみる。

私が今ここで朝食を取っている時、あなたは何をしているのだろうか。今日これから展覧会場に出かければ、あなたと会うかもしれないし、会わないかもしれない。いや、私のことなど知らないあなたは展覧会には行かないだろう。でも、もしかしたら偶然に新宿駅の改札ですれ違うかもしれないし、あるいはいつの日か別の場所で巡り合うかもしれない。あなたと私という関係以外にも、かようなプロセスは幾重にも交差し、あるいは交差せずに、それぞれの人がそれぞれの一生を終える。

プロセスは人と人との関係にのみ生じるのではなく、その対象は例えば、あなたが見上げた飛行機雲かもしれないし、お気に入りの絵本の1ページかもしれない。それは掌の上の小さな時計の秒針かもしれないし、ガラスに挟まれた一片の青い花びらかもしれない。その場に開かれた小さなプロセスに小さな言葉が放たれ、その言葉はあなたの指先に微かに触れる。

 

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ephemeral eternal

アオギリ(青桐):葉が桐に似て幹が緑色なのでアオギリと呼ばれる。中国では鳳凰が住む樹とされる。材は建具・家具・楽器などにする。太平洋戦争中には種を炒ってコーヒーの代用品とした。−『他者(ひと)の悲しみに寄り添うことの不可能性について』22 Aug – 19 Sep 2018


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